<特集>私の巣ごもり生活:コロナに負けるな! 入浴に工夫を凝らして気分転換を!

カラオケ好きの一門徒よりさんより

新型コロナウイルスの感染拡大がなかなか収束せず、コロナ禍が続いています。1年近くもの自粛生活で閉塞感が漂い、何とも息苦しい毎日です。感染も怖いのですが、ある雑誌に「巣ごもりで壊れゆく心身」という見出しがありました。ストレスや運動不足で「気力」や「筋力」が失われていく懸念があるのでしょう。特に「気力」を無くせば、動く気にもなれず、「筋力」も衰えます。長い巣ごもり生活では「コロナうつ」とか「自粛疲れ」と言われている「うつ状態」への対応が大事だと思われます。

私の場合、家でのストレッチ、外での散歩やサイクリングで「筋力」を保持し、入浴を工夫して「気力」を維持するようにしています。入浴には元来、血行を良くし、疲労回復の効果があることが知られていますが、私はこの入浴に二つの工夫を加え、効用を高めることにしました。一つは、風呂に入りながら歌を唄うことです。自宅の風呂ではカラオケ店と違い、料金は掛かりませんし、湯気のお蔭で喉は適度に潤って声も出し易く、狭い空間に声が反響し、少しですがエコーが掛かったようになります。元々、私はカラオケも趣味でしたので、時折、風呂で唄うことも楽しみでしたが、そのような気分にならない時もあります。その時は、元気が出そうな曲をとにかく1曲、声に出してみるのです。すると、不思議なことに次から次と歌が飛び出し、明るい気分に変わってきます。唄うことで「脳」の状態が変化しているのだと思います。歌が「脳」を掃除し、「空」の状態にリセットしてくれているのでしょう。効果覿面です。

歌の上手、下手は関係ありません。何せ歌を聴いているのは自分一人なのですから。ただ、ちょっと一つ問題があります。歌詞付きのカラオケと違い、アカペラ(伴奏なしの歌唱)ですので、歌詞を覚えていないと唄えません。私の場合、歌える曲は沢山あるのですが、歌詞を正確に覚えている曲は多くはありません。そこで現在、散歩の時間を利用して歌詞の暗記に努めているところです。これも認知症防止に役に立ちますし、歌詞の内容を深く味わうこともできます。作詞家が苦心して言葉を紡ぎ出し、心情や情景を伝えていることがよく分かります。

ある日の風呂の様子を再現してみましょう。「淡き光立つ俄雨 愛し面影の沈丁花?」「春は名のみの風の寒さや?」と春の到来を思い浮かべ、「目を閉じて何も見えず 哀しくて目を開ければ?」「果てしない大空と 広い大地のその中で?」と広大な宇宙や大地に想いを馳せ、「イヨマンテ?燃えろよかがり火 ああ?満月よ?」と調子よく歌い続けていましたら、熱気?と湯気で湯あたりしてしまいました。くれぐれも長風呂にならないようにご注意ください。

もう一つ、とっておきの入浴時の工夫があります。それは、有名温泉の入浴剤を購入して、各地の温泉の色や香りを楽しむことです。コロナ禍でなかなか温泉旅行にも行けない昨今ですが、これで少しは温泉気分を味わえます。この湯船に浸かって歌を唄い、毎日の疲れを癒しながら、長丁場の巣ごもり生活を乗り越えて行きたいと思っております。

皆様も手軽な自宅の温泉で一曲、唸ってみては如何ですか。「また逢う日まで? 逢える時まで?」コロナ禍に負けずに、根気よく頑張りましょう!!