寺報『おしらせ』400号によせて

以下は、西念寺がほぼ毎月発行している寺報が2021年4月号で400号を迎えるにあたって、西念寺の役員さんに寄せていただいた文章です。

西念寺総代

『おしらせ』400号達成、誠におめでとうございます。42年前、前ご住職と前坊守様が門徒たちの道しるべとして発刊されて以来、今はその思いを現ご住職と坊守さんが引き継がれて、休むことなく創り続けておられることに敬意を表したいと思います。又、今まで編集に携われた方々の努力、そしてお寺への思いがその原動力となっているということは言うまでもありません。

この原稿を書くにあたり、ご住職より私の亡き父が100号、300号に寄せた文章を見本としてご持参いただきました。その中に父が前ご住職の本山での住職修習任命式に同行させていただいた旨が記載されておりました。実は私も5年半前に現ご住職のそれに随伴させていただきました。その翌年に突然の父の死で総代を受け継ぐことになり、何か運命的なものを感じずにはおれません。

現在、世の中は寺報発刊以来、最も大変な時代にあるのかもしれません。報恩講、永代経などのお寺の行事などもまともに行えない有様で、訪寺もなかなか叶わぬ状況です。ソーシャルディスタンスが重んじられる今、心の距離まで取ることになってしまわぬか心配になります。しかし、この様なときだからこそこの『おしらせ』が門徒とお寺との、そして真宗の教えを近づけてくれる存在であり続けることを願ってやみません。