東京教区の慶讃法要に参加しました
野田市 O.T.
4月18日 参拝・観光どちらも満喫!

去る2023年春、京都の本山で宗祖親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年の慶讃法要が執り行われました。これを受け、東京練馬の「東本願寺真宗会館」でも、4月14日から18日までの5日間、東京教区の慶讃法要が執り行われました。
この法要には西念寺のご住職もスタッフとして参加されていましたが、今回、最終日の18日の法要に、茨城一組の団体参拝として、ひだまりの会有志と坊守が参加しました。
今回の慶讃法要の一貫したテーマは「南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう」でした。東京教区では、このテーマを日ごとに深掘りする形で、5日間それぞれ異なるテーマが設けられました。
私たちが参加した最終日:結願法要
私たちは最終日の18日に参加し、午後には結願法要が勤まりました。真宗大谷派の門主様と共に勤めるとのことでしたが、この日は門主様がご体調不良のため、京都から大谷裕新門様が代理でご参加されました。笙や篳篥などの和楽器が奏でる雅楽の音色とともに、厳かな雰囲気の中で法要が執り行われました。
真宗会館の庭には、親鸞聖人が関東に滞在された時の「草庵」を模した「慶讃の草庵」が設けられ、昼休みには法話講師との語らいの場となっていました。また、「慶讃市場」と称してキッチンカーが並び、野外特設テントの下では様々なお店が出店しており、買い物などを楽しむ賑やかな雰囲気も味わえました。
午前中の法話は、本多弘之先生が「ここから、いまから」というテーマで話をされました。七高僧の時代から浄土思想がどのように親鸞聖人へと受け継がれ、現代の浄土真宗へと繋がっているのかという、大変興味深い内容でした。
東京教務所長のご挨拶の中に、「浄土は教行信証にあり、教行信証に立ち返れ、と親鸞聖人は言われている。親鸞聖人が教行信証を残してくださったことに感謝する」というお言葉がありました。今回の会場では教行信証坂東本の展示もあり、親鸞聖人が身近な存在として感じられるような工夫が随所に凝らされていました。仏縁に導かれ、この場に参加しているのだと改めて感じることができた参拝となりました。
浅草観光と屋形船で懇親会も
真宗会館での一日を終えた後、茨城一組の乗ったバスは浅草へ向かい、屋形船での夕食を楽しみながらの懇親会となりました。船に乗る前のわずかな自由時間には、西念寺の一行で仲見世や浅草寺界隈を散策しました。
船内での食事は美味しく、隅田川を下りお台場で折り返して浅草に戻る約2時間の船旅を満喫しました。夕暮れから夜景へと移り変わる川べりの景色を眺めながら、お互いのお寺を越えた交流が続き、大変有意義な時間となりました。
次の慶讃法要は50年後とのことです。長い一日ではありましたが、このような貴重な機会に参加させていただけたことに心から感謝いたします。