<法語>2026年2月(西念寺)

“もう終わりだと思うのも、さあはじまりだと思うのも、どちらも自分である”
イタリアの映画監督、フェデリコ・フェリーニの言葉です。
私たちの人生には、大切にしていた時間が予期せぬ形で幕を閉じたり、壁に突き当たって立ち尽くしたりすることがあります。
そんな時にそれを「もう終わりだ」と「終止点」として捉えるのと、「ここから始まる」と「出発点」として捉えるのとでは、心に映る景色はガラリと変わります。
この言葉は、起きた出来事をどのように捉えるかで見えてくる世界が異なってくるのだと教えてくれます。
そして、「終わり」「はじまり」という二つの視点に加えて、「今への気づき」も大切ではないかと私は考えます。
たとえば、この写真ような景色を見たとき、「明るい昼が終わる」や「夜が始まる」といった前後の時間を含めた見方に加えて、刻一刻と色が変わり続けている「今、空にひろがっている夕焼け」そのものへの気づきも大切なのではないでしょうか。
「今をいただいて生きている」ことを自覚し、生かされている今を味わっていくことを大切にしていきたいと思います。(住職)

