<法語>2026年8月(西念寺)

自分が 自分になった
背景を知る
それが 恩を知るという
ことである
安田理深
「恩」と聞くと、お世話になった人のことや、その人へ「恩返し」をしたいという思いが心に浮かぶかもしれません。しかし、仏教でいう「恩」には、もっと広い意味があります。
今、自分がここにいるのは、両親やご先祖だけでなく、これまで出会った人々、育った環境、言葉、そして気の遠くなるような生命の歴史が積み重なってきたから。その目に見えない大きなつながり(背景)に気づくことが、仏教での「恩を知る」ということです。
それは恩返しができる大きさをを超えています。自分を支えてくれている果てしない背景に気づいたとき、私たちは深い安心感に包まれ、「この命を、自分らしく生きていこう」という前向きなこころをいただくことができるのです。(住職)

