2026年 茨城一組同朋大会 講演より(真宗大谷派)

凡夫の気づき、目覚めを

本人は気づかない。正義の味方だと思っている。それが今、世界中を狂わしてね。留め度なく、終わりなく。もう、僕たちも心が慣れちゃってね。痛ましいのに、痛ましさを感じないくらい、心がすれっからしになってね。

私はそういう時に、和田しげしという先生がね、当時、蓮如上人れん にょ しょう にんのご遠忌えん きやった時に喋られた言葉を大事にしてます。こんなことを言ってます。「真実に目を覚ますと世界が初めて平等になります」「冷めて見たら、目覚めてみたら、みんな良き人も悪しき人も、総理大臣も大統領も、我々もみんなお粗末で、心貧しく、力弱く、そういうお粗末な凡夫ぼん ぶでありましたな、というところで平等なんです」「格別の苦労はいらないでしょ」「宗教を超えて、人間の本当の願いは、呼応し合い、響き合うのだと、通じ合うのだと思いますよ。平等というのは、もう求める前に与えられているんですよ。そのことに目覚めるだけですよ」と。

こんな簡単なことが、どうして今までハッキリしなかったんでしょう。一つにかかって、私たちに本当の聞法が始まるのか、始まらないのか、そういうことであろうと思います。

この和田先生も亡くなりました。こういう形で私たちの心を光で当ててくれる人がだんだんいなくなって。私は今、どういう方向に行くんだろうかなあと思って、ちょっとだけ心配しています。